MAZDA NEWSROOMマツダ、自動車リサイクル法に基づく2009年度再資源化などの実績を公表

ニュースリリース

2010.6.1

CSR・環境・社会活動

マツダ、自動車リサイクル法に基づく2009年度再資源化などの実績を公表

　マツダ株式会社（以下、マツダ）は、2005年1月1日にスタートした自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車のシュレッダーダスト（ASR: Automobile Shredder Residue）、エアバッグ類、フロン類の3品目について、2009年度（2009年4月1日から2010年3月31日）の再資源化などの実績を公表します。

　マツダは、お客さまに預託していただいたリサイクル料金によって、全国で特定3品目の再資源化を行っていますが、2009年度はASR引取りが台数で19万6千台、重量で3万5千トン、うち2万8千トンを再資源化しました。ASRの再資源化率は80.0％で、2008年度に引き続き2015年度法定基準70％を大幅に前倒しで達成、さらに環境中期計画マツダグリーンプラン2010に掲げている2009年度目標79％も同時に達成しました。これは車両のリサイクル実効率^*1で約97％に相当します。

　さらにエアバッグ類は、10万3千台（22万6千個）を引き取り、回収処理または車上作動^*2により再資源化を行いました。エアバッグ類の再資源化率は94.1％と、法定基準85％を上回り、フロン類についても適正に処理を行いました。

　特定3品目の再資源化などに要した費用の総額は16億8,879万円で、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金の総額は17億628万円、全体収支は1,750万円の黒字となりました。

　マツダは、自動車メーカー13社と協同して、2009年度ではリサイクル施設の増強やASRをセメント原料の一部として再利用する活動などを積極的に行い、ASRの埋立量の低減に努め、ASR再資源化の促進を行ってきました。

　マツダは、独自開発した世界初の廃車バンパーリサイクル自動化技術をはじめとする先進的な技術開発を進める一方、自動車に含まれている非鉄金属、貴金属を国内で資源循環するべく、広島地区の関連業者と共同で取り組んでおります。今後も、限りある資源を有効活用し、循環型社会の構築に向け着実に取組を強化していきます。

*1 使用済み自動車のリサイクル率のことであり、解体・シュレッダー工程で再資源化された比率約83％に、残りのASR率17％とASRリサイクル率80.0％を乗算したものを加算して算出します。
*2 車上にエアバッグ類を取り付けたままの状態で展開し、リサイクルする方法です。

■2009年度（2009年4月1日から2010年3月31日）再資源化などの実績状況

1．基準の遵守状況^*3

項目	2009年度	2008年度	法定基準値
シュレッダーダスト（ASR）再資源化率^*4	80.0％	75.4％	30％以上（2005～2009年度）
エアバッグ類再資源化率^*5	94.1％	94.3％	85％以上

*3 自動車リサイクル法第25条第2項に基づきます。
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2．再資源化などの状況

品目		項目	2009年度実績	2008年度実績（参考）
シュレッダーダスト（ASR）	引取り量	引取りASR総重量	32,720 t	31,291 t
		委託全部利用^*6 引取ASR相当総重量	2,636 t	2,815 t
		合計	35,356 t	34,106 t
	再資源化重量	(1)リサイクル施設^7投入ASR総重量 (2)リサイクル施設排出残さ総重量^8 再資源化重量［(1)-(2)］	28,446 t 2,667 t 25,779 t	25,771 t 2,852 t 22,919 t
		(3)委託全部利用投入ASR相当総重量 (4)委託全部利用排出残さ総重量^*9 再資源化重量［(3)-(4)］	2,636 t 116 t 2,520 t	2,815 t 23 t 2,792 t
		合計［(1)-(2)］＋［(3)-(4)］	28,299 t	25,711 t
	引取り台数	引取り使用済自動車台数	181,324台	175,282台
		委託全部利用投入解体自動車台数	14,334台	15,669台
		合計	195,658台	190,951台
エアバッグ類	再資源化重量	回収エアバッグ類総重量	16,252 kg	12,429 kg
	再資源化重量	再資源化エアバッグ類総重量	15,297 kg	11,726 kg
	引取り量	回収個数	23,333個	18,211個
		作動個数	202,805個	149,955個
		合計	226,138個	168,166個
	引取り台数	回収台数	13,603台	11,667台
		作動台数	89,419台	71,445台
		一部回収／一部作動台数	92台	33台
		合計	103,114台	83,145台
フロン類	引取り量	CFCの引取り量	4,118 kg	5,561 kg
		HFCの引取り量	43,376 kg	37,968 kg
		合計	47,494 kg	43,529 kg
	引取り台数	CFCの引取り台数	15,871台	21,079台
		HFCの引取り台数	138,775台	119,364台
		合計	154,646台	140,443台

*6 自動車メーカーからの委託により実施される、ASRを生じさせない方法で（電炉、転炉などへの投入により）解体自動車を再資源化処理する方法のことを示します。またこれを行う事業者は委託全部利用者です。
*7 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取り場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設（「基準適合施設」）を示します。
*8 ASRをリサイクルすることによって生じるスラグや飛灰などのうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。
*9 委託全部利用者で鉄鋼製品を生産する際に生じるスラグや飛灰のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。

3．払渡しを受けた預託金の総額および再資源化などに要した費用の総額

（単位：円）

品目	2009年度			2008年度（参考）
品目	払渡しを受けた預託金	再資源化等に要した費用	収支	払渡しを受けた預託金	再資源化等に要した費用	収支
ASR	1,188,402,009	*10 1,181,407,024	6,994,985	1,124,782,092	*10 1,185,391,483	▲60,609,391
エアバッグ類	185,652,600	182,983,202	2,669,398	142,764,132	145,240,199	▲2,476,067
フロン類	332,228,996	324,401,940	7,827,056	299,797,034	295,893,720	3,903,314
合計	1,706,283,605	1,688,792,166	17,491,439	1,567,343,258	1,626,525,402	▲59,182,144

*10 マツダにて別途要した費用を含みます。

マツダのリサイクル法への取り組み内容の詳細につきましては、下記のホームページをご覧ください。
https://www.mazda.co.jp/csr/environment/recycling/charge.html

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